ミックスボイス 裏声第5弾です。
前回の裏声編Step④を練習して慣れてきたら、アンザッツ6を練習しましょう。
近年は、裏声系を駆使するアーティストが増えてきたので、ミックスボイス習得のためだけではなく、表現の幅を広げるためにもヘッドボイス習得は重要ですね。
- アンザッツ
- アンザッツ6
- アンザッツ6で使用する筋肉
- アンザッツ6の特徴
- アンザッツ6の感覚を得るコツ
- 最初は高すぎる音域を避ける
- 声量を抑える
- ハイラリンクスにならないようにする
- まとめ
こちらの記事が初めてという方のために。
フレデリック・フースラーという発声研究における偉人が喉頭懸垂機構という喉を吊る筋肉を使って発声を行うことを発見したのですが、この「喉を吊る筋肉」を正しくゴリゴリに鍛えていけば発声のレベルも上がるんです。(詳しくは、以前投稿した喉のことならアンザッツをご覧ください)
アンザッツ4を習得したら、さらに負荷をかけたアンザッツ6に手を出しましょう。
アンザッツ4と同じヘッドボイスに分類されています。
アンザッツ6を会得したら、とりあえずヘッドボイスの基礎は習得したと言っても過言ではありません。(質を追い求めたら終わりはありませんが)
アンザッツ6で鍛えられる筋肉
- c:茎突咽頭筋(けいとついんとうきん)
- b:口蓋筋群(こうがいきんぐん)
- d:胸骨甲状筋(きょうこつこうじょうきん)
- e:輪状咽頭筋(りんじょういんとうきん)
輪状咽頭筋ですね。
この輪状咽頭筋は、喉頭(喉仏)をブレないようにしっかりと固定する役割を担っています。
つまり、輪状咽頭筋を有効に使えれば、声そのものが安定するということですね。
アンザッツ6の特徴
- 芯がない
- 声を吸い込んでいるような感覚
- 写真の6の位置(うなじ辺り)に当てる感覚or後ろ下に引っ張る感覚
因みに、僕は後ろ下に引っ張る感覚でやっています。
やはりアンザッツ6は、後ろに引っ張る、うなじの辺りに当てるという感覚が代表的です。
最初は後ろに引っ張る感覚は分かりにくいので、後ろに引っ張る感覚を得るためのコツをいくつか紹介します。
最初は高すぎる音域は避ける
最初から力んで無理矢理しか出せない音域に立ち向かっていくのは厳しいので、
男女ともにA4〜B4あたりから始めると良いんではないでしょうか。
声量を抑える
少し小さめに声を出してみると良いです。
声量頼みで出すと前にプッシュしてしまう可能性が高いので、ボリュームを落として見ましょう。
この場合、音量を下げた状態で無理のない音程を選びましょう。
音量を下げて感覚を掴めたら、そのまま音量を徐々に上げていきましょう(クレッシェンドで)
ハイラリンクスにならないように気をつける
アンザッツ4と6では喉頭(喉仏)が上がる症状であるハイラリンクスにならないようにしたいところです。
写真上のa、喉頭を引き上げる甲状舌骨筋が発動しないようにしっかりと、喉を下げる意識をすることですね。
そのためには、やはり最初は高すぎる音域を避けるべきでしょう。
①アンザッツ6
- 鍛えられる筋肉
- 輪状咽頭筋(りんじょういんとうきん)
- アンザッツ6の特徴
- 芯がない
- 声を吸い込んでいるような感覚
- 後ろに引っ張る感覚orうなじ辺りに当てる感覚
②アンザッツ6の感覚を得るコツ
- 最初は高すぎる音域は避ける
- 最初はA4〜B4辺りの音程で
- 声量を抑える
- 感覚を掴んだら、音量を上げていく
- ハイラリンクスにならないように気をつける
- 喉頭(喉仏)を下げる意識を忘れない